ヒートショックや脱水症状に注意しよう!


高齢者の介護支援といえば、切っても切り離せないものの中に入浴介助があります。要介護者の多くは、一人では安心して入浴できないため、介護者が見守りや手伝いをして、安心かつ安全な入浴を実現させる必要があります。

しかし、入浴介助は、多くの危険が伴います。しかも、お風呂場での事故は命にかかわる重大な事故につながることが多いので、細心の注意を払わなければなりません。たとえば、入浴介助の際に最も気をつけなければならないことの一つに、ヒートショックが挙げられます。ヒートショックとは、室温の急激な変化などにより血圧の急上昇または下降が生じ、意識消失や心筋梗塞、脳梗塞などの症状を起こす事故で、冬場の浴室で多発します。しかも、このような症状は高齢者に起こりやすく、最悪の場合は命を落とすことにもなりかねません。ですから、入浴介助を行う際には、脱衣所や浴室を他の部屋と同じ室温に保つことが大切です。>>参考になるサイト=入浴介助を知って正しい介護を<<

そして、浴槽の中に浸かる前には、シャワーでしっかりと体を温めましょう。さらに、浴槽のお湯は、少し温めにして、短めの入浴時間にすることもポイントです。利用者の中には、熱い湯に長く浸かるのが好きだという人もいるかもしれませんが、そのような方には、きちんとヒートショックについて説明をし、安全な入浴介助への理解を求めてください。そして、入浴後は脱水症状を起こしやすいので、水分補給をしっかりしてもらうようにしましょう。